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SPACE-U

三界を回遊する魚達
タカユキオバナ
出入り口の所に白い平ゴム紐を十字に渡して他界を設定する。
その界との別れ、香を焚き、自身を弔うと共に他界の響きを香りから察することができるように。
まずは響きと光を併せ持つ「鈴」を身につけてはいるように指示がある。最初の他界では、「みこともち」江尻潔の作品と芳名録が設置してある。
両者とも名を書くことが求められているのだが、「みこともち」は、さらに火に変換することを要求される。この炎の内から「み」(からだ)と「こと」(はたらき)を併せ「もち」この界へ訪れた者の再生した命を象徴するかのように剣が生まれ出る。この剣には、数霊と言霊が不離一体の関係にあるという松原咬月著『霊の御綱』の配列図から割り出した数字と言葉に「ん」を加えたものが書かれてあると江尻から聞いている。
この界ですごした後、この界にさよならする時が来た。香を焚く。自身を弔うと共に他界の響きを香りから察することができるようにと別の香に代えてある。
この境で剣を身につけるよう指示がある。
他界に再生すると、そこには「命の倫」猫倫「虚」八木澤徹也「あさりの墓」はとり英夫「遠いお空のお姫様」尾花なかが設置してある。
「命の倫」は、太陽の写真を筒層状に重ね天と地を繋いでいる、その姿はまるで竹のようで、内が光る様子からかぐや姫を連想させる。
「虚」は、嘘ヲ塗り固メテ、虚、といった言葉とアンドロイドの頭部、目玉のような卵、血管をイメージさせるチューブなどを組み合わせて描いた絵画らしい。
「あさりの墓」は、「螢の墓」のパロディーか、あさりのみそ汁を飲んで佐久間ドロップの缶の中にあさりの貝殻を入れ、振って音を聞く、残りは骨壺擬きの水玉の中へ。
「遠いお空のお姫様」は、八十歳を越えた両掌で
水を湛え差し出している。
この界ともさよならする時が来た。香を焚く。自身を弔うと共に他界の響きを香りから察することができるようにと別の香にしてある。
この境で鏡を身につけるよう指示がある。
他界に再生すると、そこには「インフルエンド 海生」真野貴生「未言」須永和彦「るいか(涙月)」栃木美保「連」相田朋子「ありがとう 愛 ありがとう」美香「我、死する時」春山節子「Me's」鏡 閑『遺言歌留多』が設置してある。
「インフルエンド 海生」は、縁が青と赤の円い鏡をそれぞれ天と地に合わせ鏡になるように配置して中央の蝋燭から伸びる糸で繋いでいる。
「未言」は、須永和彦宛に届いた詩や文書などを持ち込み朗読するという。
「るいか(涙月)」は、七つの同心円上の中央にある羽根を添えた精油の小瓶をよく攪拌し、脳天ヘ数滴落とすように勧められる。中央から六つ目と七つ目の円の間には、楓の葉を八方位に配置して葉が隠れないように挟み込んである。その上に白い剣型の包みが置かれ、中には香りのカプセルが忍ばせてある。これを持ち帰り飲むように勧められる。
「連」は、二枚のカードに命から連想される言葉を記し、一枚は宇宙の小箱に、もう一枚は宇宙の封筒に入れて、予め吊してあるモノと交換し持ち帰る、言葉で繋いでいく作品である。
「ありがとう 愛 ありがとう」は、愛になりゆく途中に位置する者の素直な気持ちが美香の笑顔に象徴されているように思われる。
「我、死する時」は、闇の中で発光する言葉が床に置かれた天と地という言葉と結ばれるとピラミッドの内部に居るようなイメージが膨らむ。
「Me's」は、井戸を三界の層にし、それぞれの界を十六等分に区切っている。封印されてあるこれらの界は、参観者によって開かれる。因みに最初の層は言葉によって界を開くように指示があった。
『遺言歌留多』は、2003年1月に行われた展覧会のレプリカである。
この様に回遊してこの界の境の所に戻れるのだが、ここを抜けるのには、鏡を結うことが指示されている。
同様に次の界の境にも、剣を結うことが指示されている。
同様に次の界の境にも、鈴を結うことが指示されている。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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