『宇宙詩』 安岐理加
『 We will meet again in the next life 』
それは旅先で知り合った人が、別れぎわに私にかけてくれた言葉。
もしかしたら、「ごきげんよう」くらいの挨拶なのかもしれないのだけれど、じわじわとその言葉がしみてきて、ちょっと泣けてきたのだ。
それは、大気と自分が同じ物質でみたされていて空の遠くまで自分の意識がつながっていくような感覚だった。
自分がこれまで出会ってきた人、まだ出会ってはいない人、その人たちも全て自分の身体にふくまれている。そして、それぞれの人が今日もつつましやかに、その人の暮らしを営んでいることを考える。
そんな当たりまえなことを実感してしまうとき、多分自分は豊かだ。
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