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『星結』 栃木 美保

皐月 瑞々しい精風が吹きわたり、名前の境界を解き放つ時
地上の存在は透明な水を介して結び合う。
夕星の香りに身を包み、青い星の愁いを、あなたに尋ねてみ
る。星と星が出逢うような奇跡を糧に、青い皮膜の物語は続
いてゆくのでしょうか。
地上のささやかな希望の笑みを結い合わし、ささ波を贈り続
けたら、暗黒のフィールドに豊かな記憶を印す事ができるの
でしょうか。
毎秒の吐息に、清々しい響きを込めてゆけば、温かい交感で
満たされるのでしょうか。
世界の桑海にたたずみ、翠色の螺旋を描き、ささやかな日常
に水を注ぎ続ける。
やがて、いさぎよい昇華を迎える時、再び出逢うあなたのま
なざしを、まっすぐに見つめられるように・・・・・
東の夜空、閃光のおとづれは答えのないあなたの贈りもの。

 

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