連・ -励起-
相田朋子展
2006年7月7日(金)〜7月22日(土)
12:00〜22:00
*7月7日(金)18:00〜七夕祭り
(懇親会参加費2000円)
展示

ふれられないものにふれてみたい。例えば空に触れる感覚とは、どのようなものなの
だろうか?相田朋子の宇宙に点字をイメージした作品は、空に指先で触れることが可能
な密度差があることを示唆させ、まるで「言葉として読み解けるよ」と言っているよう
に思われる。かなたからの信号を指先で受け止めるような相田の感受性が私達に何を気
づかせてくれるのか確かめてみたい。
相田は、ギャラリー内を宇宙空間と見立て、泡のようにも見える点字の一点一点の気
泡を風船に置き換えた。七夕から始まる展覧会にちなんで、参観者に願い事を書いても
らい鈴と共にその中に入れて頂く、これに参観者の息を吹き込むことで、空にふれるこ
とを私達にも体感できるようにと演出したのである。
未だナラヌモノ達が時より響く鈴の音によってかそけく自己主張し、ギャラリー内は
霊的な気配を漂わせていた。空の世界は願いの息吹で満ち溢れ出現の時を待っている。
こちらのわずかな動きも見逃さず捉え、出現前夜のモノ達の声が闇の底で響く。ここか
ら出てきたのか。あるいはまた、ここに帰っていくのか?
タカユキオバナ
今回の相田朋子展のきっかけになったグループ展『命』に発表した「連」について
http://www1.ocn.ne.jp/~space_u/mikoto09aida.html
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