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SPACE-U

 

秘密の未言

河村 塔展

 

2006年6月10日(土)〜6月24日(土)
12:00〜22:00

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未だ生まれぬ未生の言葉。
未だ生まれぬ未生の物語。
無と無限を孕んだ未言の 
孵化する瞬間を御覧あれ。

 

茶話会+ワークショップ
『言霊遊戯』
6月10日(土)・11日(日)・17(土)・18(日)・24日(土)
14:30より参加費500円(1ドリンク付)
※事前予約は不要です。
 参加費をご用意して、14時30分までにSPACE-Uにお越し下さい。

河村との歓談を楽しみながら、言葉と戯れてみませんか?
会期中の毎週末、午後14時より開催。
沢山の方のご参加をお待ちしております。
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展示

 

 

 

 

 

    関係の重なる特異点

タカユキオバナ 

何かが時間を獲得した時から主体を持ち始めた。存在として過ごすことになるこの特異点は、混沌無限であった何かが0になり、個体として1になる瞬間である。0と1は、まったく同一の次元に重なっており、それは出現以前の何かを表しきった瞬間である。出現し存在するということは、限定された時間を持つことに他ならない。何時かは死が訪れるということを秘める。
0は、死に置き換えられ1の内に潜在化される。同時に混沌無限の関係性を1の内に孕む。このことは、一個の個体であるあなたにもいえることで、その身体は、細胞、分子、原子、素粒子というように特異点が入れ子に成っている。身体の特異点から細胞の特異点の間には60兆個もの1が存在し、それぞれの関係が融合統一し得るまでの物語は、計り知れない。同じことが細胞と分子、分子と原子、原子と素粒子、素粒子とそれ以前にもいえることで河村塔は、この特異点から特異点までの物語を一貫して問題にしてきた。取り分け、未だ良く解っていない私達を完全に内包する何かの特異点から身体の特異点までを、仮想の物語として模索している。
河村の想像する世界は、私達すべての関係が特異点に至るとき、何に成るのか?ということに睨みをきかせながら、混沌無限の関係を文脈化しようとしているように思われてならない。文学でできることもある。だが、主体の絶えず今しか表し得ない文法に頼るべきか?本展が示すように、幾つかの関係を同時に表すことでしか意味をなさないことがある。言葉は使っても文法は使わない方法があることを河村は知っていた。ギャラリー空間中央に透明な小箱、その中にたくさんの透明カプセル、カプセルの中に言葉と、入れ子にしている。ギャラリー壁面は、元は何かの文章であったろうが、文字が完全にぼやけて連続する何かの染みぐらいにしか見えない夥しい数の紙で覆われている。河村のDMにある「未だ生まれぬ未生の言葉。未だ生まれぬ未生の物語」を示唆させ、「無と無限を孕んだ未言の孵化する瞬間」を象徴的に表している。
明らかに言葉の可能性を関係という視点から模索しているのが解る。ここで示された関係の重なりは、特異点の一瞬である。だがこの一瞬にこそ永遠が潜むのではないか?

 

 

 

 

 

ICU in WIREDは河村塔の実験小説研究所です。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/toh-kawamura/


 

 

 

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