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「ありがとう 愛 ありがとう」
美香
愛のはたらきは、物質を光に変換することと光を物質に変換することであると考えているのだが、自意識で愛を受け止めようとすると愛のはたらきは、顕著に現れる。例えば、好きな人から愛を告白された時、身体の内が明るく澄んでいくのが分かるだろう。これは、身体の何処かが光に変換された証である。これに対し嫌いな人から愛を告白された時、身体の内が暗く重くなっていく。これは、身体の内にある光(夢の光源)が物質に変換され(身体に戻され)その重さを感じるのである。それでは自意識で愛を発する場合はどうであろうか。好きな人と嫌いな人に対して同じ様な愛を発することは出来そうもない。愛にとって自意識はあまりにも窮屈なものだといえる。美香のメッセージのように個を越えること、太陽は、あの人が好きだから、こいつは嫌な奴だからなどといって光を調節したりはしない。愛のはたらきによって自らの身体を光に変換しているのである。
「ありがとう 愛 ありがとう」は、愛になりゆく途中に位置する者の素直な気持ちが美香の笑顔に象徴されているように思われる。作品上部に次のようなメッセージがある。
個をこえた
精神の大陸にながれる
愛そのものに
わたしはなりたい

 

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