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「インフルエンド 海生」
真野貴生
「インフルエンド 海生」は、縁が青と赤の円い鏡をそれぞれ天と地に合わせ鏡になるように配置して中央の蝋燭から伸びる糸で繋いでいる。この構造が真野が創造した死と再生の物語であることは、糸の中央のところが蓄光塗料で塗られ、その背景の壁面に以下の詩が掲示されていることで分かる。
   
紫色の ほのおが
萌える 時
張り詰められた 糸は
かすかな 音をたてて
きれた
ゆっくりと
地表を なめまわすように
大きな 弧を描き
宙へと 舞い上がって
きえた
そして・・・
しずかな 時
とき とき
トキ トキ トキ
ドキ ドキ ドキ
ドクン ドクン ドクン
・・・ひかり
わずかな・・・ひかり
それは・・・
赤の ひかり

 

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