×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

SPACE-U

「虚」
八木澤徹也
八木澤は、画面右上に嘘ヲ塗り固メテという言葉を描いた。その背景には、塗り重ねられた絵の具のためにほとんど読むことが出来ないのだが、メッセージが書いてある。おおよそ判別可能なところを読んでみた。読み違い(アンダーラインは、?)があるかも知れないが次のようなものである。
あなたは何を見る?その視線には何がある?否、何もない。あったものすら今はない。消えてしまったあなたは、其所へ到達した。到達したことへの悦び達成感は有る。しかし消えて視線に写るものはなく、それでもあなたは見ることを止めない。あなたは何を見る?その先には何が見えているのだろうか?わからない わからない 虚 虚 虚
少女のアンドロイドの頭部の目と口からは、赤い血のようなものが流れている。赤い線で視線が目から発しているように描いたのは、その先にある嘘ヲ塗り固メテを見据えていることを強調したかったのか、あるいは逆に、嘘ヲ塗り固メテが視覚に入ってきたために血を流すことになるのか。何かを捉えること、捉えたことを正確に表そうとすることが不可能であるという想いは葛藤を生み、アンドロイドを胸部で反転させ、顔の中央に赤い色で虚の逆さ文字を大きく描いていることからも推しはかれる。その回りにも虚の文字を幾つも配置している。画面上部から右下隅に連なる目玉を連想させる卵は、生まれれば色彩面からいっても描かれたアンドロイドになるということだろう。血管をイメージさせるチューブは、こう言ったことの発生のメカニズムを補足的に説明するために描いたと思われる。

 

命 2005-2006のページへ  このページの先頭へ


SPACE-U HOMEへ

このホームページに関するご意見ご要望はこちら